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特集

もっと知りたい野菜づくり ~キャベツ編~ vol.02

キャベツの性質と栽培作型

キャベツはもともと地中海沿岸に起源する野菜です。そのため冷涼な気候を好み、暑さは苦手。

種子の発芽適温は15〜30℃で、生育の適温は15〜20℃。気温が5〜30℃範囲内であれば、生育は認められますが、あまり極端な温度になると、生育が遅延または停止します。

土壌適応性は広く、土の種類はあまり問題としません。しかし乾燥には弱く、保水性を持たせるか、適宜の潅水を必要とします。

これらのことから、現在では一般平坦地において、大きく分けて3つの播種時期が存在します。

夏まき栽培

平坦地でもっとも栽培しやすい作型は、この夏まきといわれる作型です。夏まき栽培では、7月中旬から8月上旬にかけて播種(種まき)を行います。

この作型では、播種から定植直後は非常に暑い時期にあたります。しかしその後温度が下がっていき、ちょうどキャベツの生育に適した気候になります。その間に葉を大きくし、枚数を増やしてどんどん生育していきます。

キャベツには数多くの品種が存在しますが、ほぼすべての品種はこの作型での栽培を行うことが可能です。それだけキャベツ本来の性質に適した作型だと考えられます。

春まき栽培

次に1〜3月にかけて播種を行う春まきといわれる作型があります。

しかしその時期は非常に温度が低く、キャベツの発芽、生育には適した温度とは言えません。そのため、温床と呼ばれる設備が必要となってきます。

温床内で苗を大きくした後、温度が上昇してきた3〜4月ごろに圃場に定植し、5月下旬からから6月下旬にかけての収穫を行います。

定植直後はまだ寒さに遭遇する可能性があり、また収穫の時期には30℃に近い高温も経験します。そのため、耐寒性だけでなく耐暑性も兼ね備えた品種を選ぶ必要があります。

秋まき栽培

また9月下旬から10月上旬に播種を行い、11月中旬ごろに定植する秋まきの作型があります。

12〜2月にかけての寒い期間はほとんど生育しませんが、温度が上昇し始めたころから生育が再開し、5月中の収穫が見込めます。しかし長期間の寒さに遭遇するため、非常に寒さに強い品種を使用することが必要となってきます。そのため、播種をすることができる品種はかなり限定されます。


以上のことから考えますと、一般的な設備で確実に収穫を見込める栽培を行うとなると、夏まき栽培が妥当と考えられます。しかしそれでは限られた期間での収穫しかできません。

しかし先ほど述べたとおり、キャベツにもいろいろな種類があり、播種をしてから70日ほどで収穫できるものから、収穫に150日以上必要とするものまで存在しています。この性質を利用すれば、夏まき作型のみの栽培でも長い期間収穫を行うことができます。

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