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特集

もっと知りたい野菜づくり ~メロン編~ vol.03

失敗しない栽培6ポイント④~⑥

今回はメロン栽培において失敗しない6つのポイントの④~⑥をご紹介します。

④雌花開花までの生育管理

基本的には活着以降は水を与えません。茎の仕立ては親1本もしくは子2本としますが、子2本仕立ての方が生長点の数も多くなるので根が強くなり失敗しにくいでしょう。

親の摘芯は本葉4枚以上残し先端を小さく摘み、子茎の揃いをよくします。生育が順調か否かは茎の伸び方と葉の形状・色などから判断します。

上位に向かって節間が少しずつ短くなっている、葉が徐々に切れ込みを増している、朝から午後にかけて若い葉の色が濃くなり、その後夕方にかけて淡くなっていれば順調です。

もし葉が丸く大きく節間も長くなるようなら、換気を多くし日中の気温を30℃以下にしてください。定植から開花までじっくりと生長させ、40日程度かける事が重要です。

交配直前の様子

⑤交配するタイミング

通常果実を着ける節は12、13節を目標としますが、草勢の弱い場合でも同様に着果させて、後に株が弱ってしまったということが多々あります。

どの節位に着けたらよいかは側枝の伸び方と、開花時期を予想して判断するのがよいでしょう(図1)。

もし着果枝の第2節間の伸びが鈍ければ節位をあげます。開花時に第一節間と第二節間が同じような長さ太さであれば適正です。

また主茎と着果枝の摘芯は、雌花の花弁がかすかに黄色を帯びてくる開花1〜2日前に済ませます。ただし草勢ごとに摘芯のタイミングに違いがあります。

また主茎の摘芯は先端を小さく摘み、後に葉枚数を着果実枝上に10枚程度は確保できるようにしましょう(図2)。

果実が肥大すると同時に主茎の先端の葉も同時に生長していれば順調です。もし天葉の肥大が遅ければ液肥等を施します。

⑥交配以降の茎の仕立て方

メロンは品種にもよりますが開花後45〜55日で収穫に至ります。収穫まで順調に生育させるには遊びツルの役割と整枝作業が欠かせません。

遊びツルとは天葉付近から出す側枝のことですが、生長点を残すことで根の活力を維持し草勢を弱めないようにすることができます。

収穫までこの生長点が動いていることが重要で、早く止まってしまった場合は換気を強め、液肥を与える等して草勢を強めます。

一方で遊びツルが旺盛に伸びるようであれば,摘芯して草勢を弱めます。この時一気に生長点を摘まず、2、3回に分けて様子を見ながら行います。

遊びツルの様子
ネット発生時のマラカスメロン

この特集の他の記事を読みたい方はこちら↓から

メロン編①<栽培の失敗例・成功の近道>

メロン編②<失敗しない栽培6ポイント①~③>

メロン編③<失敗しない栽培6ポイント④~⑥>(この記事です)

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