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特集

もっと知りたい野菜づくり ~スイカ編~ vol.04

スイカ栽培を成功させるポイントその3 ~天気を予想して栽培計画~

スイカは種子を播いてから収穫にいたるまでおよそ4ヶ月を要します。照り草と呼ばれるスイカは性質として高温乾燥を好みますが、日本の気候下ではどうしても梅雨期など多雨多湿下での栽培を経過しなければなりません。

もともと日本のスイカはこのような天候の下で育成されたので、多雨多湿でもある程度適応できるように改良されています。しかしスイカの生育にとって多雨多湿は不利な条件であることには変わりありません。

3段階に分けて栽培計画

天気を予想して栽培計画を立てるにあたり、まずは栽培に要する4ヶ月半(135日間)を45日×3段階に分けます。

第1段階は苗を育てるための期間、第2段階は交配までの果実が着いていない期間、第3段階は果実が着いている期間です。

そして、「第1→第2」と「第2→第3」の移り変わり時期、つまりは定植時期と雌花開花時期の天候が安定しているということが必要です。種子を播いてからの日数では、それぞれ45日目と90日目となります。

定植は遅霜の心配のなくなった頃に

苗は基本的には覆いのあるビニールハウスなどで育成されるので、少々外気温が低くても育ちます。また一般に露地栽培においての定植時期は遅霜の心配のなくなった頃が基準です。

左の写真は定植後に起きた低温障害の様子です。葉が縮れているのが見て取れます。低温に当たる心配がなくなってから定植しましょう。

交配は梅雨の中休みに

そして交配時期は梅雨の中休みと言われる時期にあたります。ただスイカを作られる方が一番多く栽培される時期は8月お盆前収穫に合わせたものではないでしょうか?

例えば8月15日を収穫日として逆算すると、交配日は6月末~7月初旬、種子播きは4月1日頃となります。ただし地域によって栽培しにくい場合もあるので注意が必要です。
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